特許・商標登録・意匠登録、著作権・国際契約・訴訟事件・知的財産権全般を扱う秀和特許事務所
2016年
開催日
事件番号平成27年12月24日 平成26年(行ケ)第10263号
技術分野医薬
キーワード進歩性欠如
担当弁理士安西悠
原告セルビオス-ファーマ エス アー
被告ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニバーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク、中外製薬株式会社
判決結果請求棄却
争点進歩性の有無、実施可能要件違反の有無、サポート要件違反
事案の概要

特許第3310301号について、原告がした特許無効審判請求(無効2013-800080号)を不成立とした審決の取消訴訟。裁判所は、進歩性欠如に関し、以下のように判示した。

目的化合物の前駆物質の候補を机上で想定できるとしたが、以下の理由により、前記物質から目的化合物までを所定の1工程反応で合成できることに容易に想到できるとは認めなかった。甲3に記載された出発化合物と試薬との反応はアミド結合を形成するものであり、甲3の開示と甲2発明2とは、目的とする化合物の構造が大きく異なり、かつ、形成される結合も異なる。しかも,甲3には,2工程反応と1工程反応とが記載されているが、単に併記されているにすぎず、それぞれの利点等についての記載もない。そうすると,2工程反応に代えて1工程反応を適用することを、当業者が格別な創意工夫を要することなくなし得たとすることはできない。

開催日
事件番号平成27年11月24日 平成27年(行ケ)第10026号
技術分野機械
キーワードサポート要件
担当弁理士増渕敬
原告株式会社ミクニ
被告株式会社デンソー
判決結果請求認容
争点実施可能要件・サポート要件違反
事案の概要

「回転角検出装置」に関する特許第3438692号について、被告がした無効審判請求(無効2012-800140号事件)を不成立とした審決の取消訴訟。裁判所は、サポート要件違反に関し、以下のように判示した。

訂正発明1の特許請求の範囲の特定では、訂正発明1の前提とする課題である「熱変形により縦長形状のカバーの長手方向が短尺方向に比べて寸法変化(位置ずれ)が大きくなること」に直面するか否かが不明であり、結局、上記課題自体を有するものであるか不明である・・・よって、訂正発明1は、上記課題を認識し得ない構成を一般的に含むものであるから、発明の課題が解決できることを当業者が認識できるように記載された範囲を超えたものであり、サポート要件を充足するものとはいえない。